Bridges(ブリッジズ)という、数学とアートの国際会議に参加しました!
今年は、フィンランドのユーバスキュラにある大学で開催、世界から約300人余りの参加者があり、アート作品の展示には、160人以上の出展がありました。
8月9日から13日まで、5日間に渡り、様々な発表、ワークショップ、展示などのアクティビティが行われ、イメージミッション木鏡社は、ペンタドロン、ジオボール、七金三パズルなどの商品を展示販売をしました。
秋山仁先生のペンタドロン、ジェイ・ボナーさんのジオボール、細谷先生の七金三パズルは、さすが参加者に人気でした。
今回の参加には、大きなミッションがありました。ジオボールの中で、宮崎興二先生が解説中触れておられる、浦田清子さんというてまり作家の作品を展示することです。浦田さんは、ご高齢のためご自身で参加されることができず、他に例のない幾何学的模様のてまりを9点展示するよう託されました。大切にお預かりし、ユーバスキュラに到着するとすぐ展示しました。展示ルームは、湖を臨む大学の4階の部屋、窓際にきれいな景色を背景に展示されました。
このほかにも、240点余りの、数学的アートが展示され、最終日には一般にも公開されました。
また、ライナス・ローロフさんの作品は、市内の自然史博物館の一室に展示されました。
そして、最終日の全体会議で、浦田さんのてまりは、240点余りの作品の中から、最優秀クラフトマンシップ賞に選ばれました。代理で受賞盾を受け取った私たちも、とても誇らしい気持ちでした。
日本の伝統の技法を研究し、誰も他に類を見ない複雑な幾何学模様を一針、ひと針創り上げた
浦田さんのてまりは注目され、その完成度は多くの作品の中でもひと際光っている印象でしたが、参加者の投票で賞に輝いたのです。日本からも参加し発信ができたということも、うれしいことでした。持ち帰った盾は、早速展示したてまりと一緒に、浦田さんのお手元にお届けしました。
おめでとうございました!
会期中には、ジョージ・ハートさんのワークショップや、ゾムツールのファビアン・ビエン氏へのオマージュのゾム・スカルプチャーも発表されました。
5日間、盛りだくさんの会議を終えて、帰国の途につきます。帰りは、タンペレからの移動のため、ムーミン博物館と、クラフトミュージアムを見学しました。
トーベ・ヤンソンによるムーミンの原画が幻想的で美しかったことと、クラフト作品の色使いがやわらかなことが印象的でした。初めて訪れた国フィンランドは、とてもゆっくりで、やさしい国でした。