4月28日14時から、静岡市にある百町森(ひゃくちょうもり)あそび村で、
新潟大学の松岡篤先生をお招きして「放散虫を顕微鏡で観察してみよう」というワークショップが開かれました.
これは、4月30日を放散虫の日として、毎年放散虫にまつわるイベントを行い、
放散虫についてもっと知ってほしいという願いから開催されているものです.
何億年も前から海に住み、化石となって地層の年代を特定するためにも研究されている
プランクトン、放散虫は、顕微鏡で観察されるそのシリカ質の形が多様で美しく、
多くの研究者を魅了してきました.
古くは100年以上前に、エルンスト・ヘッケルという進化学者が残した放散虫の
スケッチが有名です.
今回のワークショップは、この写真やイラストでした見たことのない放散虫の化石を、実体顕微鏡と光学顕微鏡で観察できるという、またとない機会でした.
集まってくれたお友達は、小学校3年生を頭に、年中さんまでの数名、そしてそのお母さん、お父さん、スタッフまでも、顕微鏡を覗いて「ワァー、見えた見えた❣」と大興奮.
実物を見るというのは、楽しくインパクトもあるんですね.
改めて、いろいろな形をした不思議な放散虫を実感できました.
そして、顕微鏡で見た放散虫が、トランプの中のどの放散虫か探したり、
放散虫だけでなく、海に住む有孔虫など他の微化石についても先生に
解説していただいたり、あっという間の一時間でした.
実現してくださった松岡先生、主催してくださった百町森さん、ありがとうございました!
高校生の地学の教科書にも、放散虫が写真とともに載っています.
ワークショップでは,その実物を見ることができたわけです!
お集まりいただいた皆さまも、ありがとうございました。
来年も、放散虫のイベントが各地で開かれると思います.
その際には、是非またご参加ください.