ゾムツール:宇宙時代の模型道具
あっ、と驚く宇宙時代の模型道具,それがゾムツールである。これほど簡単な部材でなぜこんなにまでバラエティに富んだかたちが、しかも簡単に、生まれるのだろうか。よく見るときわめて巧妙に工夫された各部材は非常に堅固で美しく、そこから、いろいろな正多角形や正多面体はもちろんのこと、サッカーボール形から複雑な4次元の多面体など、とんでもないものまで生まれる。夢が現実になったようなもので、驚くしかない。 もとはといえば夢を現実のものにするのが得意なアメリカの建築家が奇抜な多面体ドームを考えるために発想した。それがいまや世界中の最高級の芸術家から科学者までに知れ渡り愛用されて、未来の有名デザイナーやノーベル賞科学者の強力な武器になろうとしている。 残念ながらわれわれ日本人にはこんな武器を考えつくのは不可能だろう。ここに日本文化と西洋文化の大きな違いのようなものさえ感じられる。
京都大学名誉教授 工学博士 宮崎興二 先生
「高次元図形サイエンス」が京都大学学術出版会より出版されました。 最新の著書:「『かたち』の謎解き物語」彰国社刊(1905円)のなかで、宮崎先生は、黄金比と白銀比に言及しておられます。ゾムツールのストラットの長さは、全て黄金比になっています。西洋文化と日本文化のかたちを考えるとき、「黄金比」は忘れることの出来ないかたちの本質です。古くは、プラトンの多面体にまでさかのぼる多面体幾何学の歴史、この黄金比と白銀比の比較について、宮崎先生は2006年6月3日あさひテレビで放映された「オーパーツ」の中でも話されました。
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【2008年1月ジョージハート先生、宮崎興二先生、立木秀樹先生、ワークショップの参加者による合作 切頂600胞体 京都大学綜合博物館に展示中 】
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【宮崎興二先生最新作 四次元のケルビン立体】 |
【高次元多胞体の3次元への投影】 | 【ゾムツール ナノチューブ】 |
「ゾムツールは構築の手順をかなり単純化し、空間構造の研究を1つの論理的なシステムに統一しました。これは、立体幾何学、科学、芸術学、工学、建築学の教育における大きな価値を持つものです。」 -H.S.M.コークセター<数学者>
「このキットは全ての学校で取り入れるべきだ!」 -キースクリッツロー<幾何学者・教員> 「見事な出来だ。二十面体の準結晶モデル、その他、数学的な面白さを持つ多くの構造の完璧な構築キットである。」 -ロージャーペンローズ<数学者> |