イメージミッション木鏡社賞

 

形の科学会20周年記念

イメージミッション木鏡社賞2006の作品が決定しました。

最優秀賞: 石井源久氏 

1970年和歌山県生まれ。

1999年、京都大学大学院人間・環境学研究科理系博士課程修了、

京都大学博士(人間・環境学)。

「高次元図形サイエンス」(京都大学学術出版会,2005年) の執筆に参加。

石井氏のホームページ:
不思議図形科学
次席: 岸本直子氏 

佳作: 太田待子・田中雅子氏(釜石南高等学校) 

奨励賞: 永井賢次氏(ジャパン・ゾム・クラブ所属) 

「四次元キューブを作ろう」

昌子浩登氏

「自発的に形成される極小局面Double Gyroid構造」
イメージミッション木鏡社賞とは 

形の科学会20周年を記念して、優れた形の構成、造形作品、小論文を広く公募し、形の科学会の選考委員会によって優秀賞を選定したものです。

優れた構成キットとして評価の高いゾムツールを題材に、形の科学会の活動を広く社会に知らしめ、
一般の参加者とともに「かたち」の不思議へチャレンジすることを目的としています。

形の科学会(Society for Science on Form, Japan):https://wwwsoc.nii.ac.jp/form/

選考理由 

最優秀賞:石井源久氏

Zome tool を用いて4次元正多胞体と4次元半正多胞体(準正多胞体)の3次元空間への投影図形の作成について興味深く論じている。
特に、green line についての考察は、著者が如何に zome tool を使いこなしているかを彷彿とさせるもので、最優秀賞にふさわしい。

次席:岸本直子氏

Hierarchical modular structure を系統的に構成する方式を提案し、
2次元および3次元においてフラクタル性をもつ実例をいくつか与えている。
特に、3次元では zome tool が大いに力を発揮しており、今回の賞の次席にふさわしいと考える。

佳作:太田待子・田中雅子氏

立方体から正多面体を切り出す方法を、まさに多面的にしかも深く追求している。
立方体から切り出して得られる空間図形を、発泡スチロールを主材料として作成しており、ここでは zome tool は脇役である。
しかし、解析幾何をふまえた精密な考察には高校生とは思えないほどの迫力があり、力作である。以上から佳作にふさわしいと考える。
審査委員会経過 

・第1回委員会 2006年5月28日第61回形の科学シンポジウム会場名古屋大学理学部

・第2回委員会 2006年11月4日第62回形の科学シンポジウム会場大阪大学理学研究科F棟

・上記2回の間はメールによる意見交換を行った。

形の科学会イメージミッション木鏡社賞選考委員会 

審査委員(50音順):小川泰 先生、高木隆司先生、種村正美先生、徳永英二先生、宮崎興二先生

審査委員会世話人:松浦 執先生

お知らせ 

2007年6月15日(金曜日)~6月17日(日曜日)に東京理科大学神楽坂キャンパスで開催される

形の科学会 第63回シンポジウム:「都市・地域解析と形の科学」の中でイメージミッション木鏡社賞の授賞式を行う予定です。

石井源久氏の最優秀賞作品「4D Kepler’s Obsession」で使用されている

ゾムツールのセット「Kepler_JP_instruction」は新サイズになって発売中です。

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